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2025-08-21

信頼関係が鍵!逆パワハラを改善するコミュニケーション術

前回の記事「中小企業で多く見られる『逆パワハラ』の兆候と予防策」では、管理職が注意すべき逆パワハラの兆候と主な予防策について解説しました。
今回はその続編として、すでに兆候が見られる職場や不安を抱えている職場に向けて、逆パワハラに発展させないための「職場コミュニケーション改善」に焦点を当てます。管理職と部下の信頼関係を育て、職場の雰囲気を立て直す具体的な方法をお伝えします。

逆パワハラを防ぐ鍵は「日々の対話」にある

職場トラブルの多くは、日常のコミュニケーション不足が原因です。
逆パワハラが起きる背景には、「上司を信頼できない」「本音を言えない」「誤解が解消されないまま溝が深まる」などの要因があります。

[逆パワハラを招く典型例]

  • 上司の指示があいまい → 部下が「自分ばかり責められている」と感じる
  • 注意が感情的 → 部下が「モラハラだ」と受け取る
  • 一部の部下が“影響力”を持ちすぎている → 周囲が遠慮し、注意できない

日々の対話があり、信頼関係が築かれていれば、厳しい指導であっても「成長のため」と受け止めてもらいやすくなり、ハラスメントに発展するリスクを大幅に下げることができます。

信頼関係を修復する3ステップ

逆パワハラの兆候が現れたときだけでなく、“起きてから”でも遅くはありません。
以下の3つのステップが効果的です。

Step1|「感情」ではなく「事実」で伝える

「こう感じた」ではなく「こういう事実があった」と冷静に伝えることが重要です。
すでに逆パワハラ的な関係が生まれていると、上司も部下も“感情のぶつかり合い”になりがちですが、具体的な行動・場面・回数をもとにフィードバックすることで、防衛的にならずに受け入れてもらいやすくなります。

例:
NG「君の態度はいつも反抗的だ」
OK「昨日の会議で、私の説明を3回さえぎる場面がありました」

Step2|「否定せずに聴く」時間を設ける

管理職は注意や指導だけでなく、「相手の努力を認める」「意見をしっかり聴く」ことが求められます。逆パワハラの背景には、部下側の“もやもや”が長く放置されているケースもあります。だからこそ、「話を聴く場」を意識的につくることが、信頼関係の回復につながります。
部下が安心して本音を言える関係を築くことで、不満やストレスを溜め込まずに済み、逆パワハラの芽を摘むことにつながります。

例:
毎月1回、上司と部下が対話する「1on1ミーティング」を設ける。
その中で、「最近困っていることは?」「上司への要望があれば教えて」など、あえて耳の痛い話も歓迎する姿勢を見せる。

Step3|組織全体で「対話の文化」をつくる

個々の努力だけでは限界があるため、職場全体でコミュニケーションの質を高める仕組みを作ることが大切です。

例:

  • 朝礼や会議の冒頭に「ありがとう」を伝え合う時間を設ける
  • クレーム対応後は必ず振り返りの場を持つ
  • 業務報告に加えて「気づき・提案」を共有する

小さな仕組みの積み重ねが自然な対話を生み、信頼関係を強化します。

実際にあった事例から学ぶ対策

逆パワハラの事例(1)

ある中小企業で、管理職が部下に指導したところ、「パワハラだ」と訴えられ、社内は騒然。聞き取りを行うと、部下は「自分の声を全く聴いてくれなかった。責められているだけだった」と話していた。

行った対策と結果

その後、会社は上司側に「伝え方の研修」を行い、「事実と感情を分ける」「まずは相手の話を受け止める」といった基本を徹底。半年後には同じ上司・部下間でスムーズに業務が進むようになった。

逆パワハラの事例(2)

医療機関で、新任の師長がベテランスタッフから業務改善の提案をすべて突っぱねられるという状況が続いていた。師長は「何を言っても無視される」と感じ、次第に疲弊していった。

行った対策と結果

外部のカウンセラーが”1on1面談”の進め方をサポートし、月1回の振り返り対話を導入。ベテラン側にも「伝え方の配慮」や「後進を支える役割」への意識が芽生え、対立構造が緩和されていった。

コミュニケーションは“治す”より“育てる”

逆パワハラの根本にあるのは、“信頼のゆらぎ”です。
そしてその信頼関係は、一朝一夕で取り戻せるものではありません。
「うまくいっているときこそ、対話を育てる意識」を大切にしていきましょう。

普段の関わり方の見直しを行い、管理職が部下と信頼関係を築くこと、そして組織全体が安心して意見を言える環境を整えることが、逆パワハラの防止と根本的な解決につながります。

コーディアルでは、管理職向けのコミュニケーション研修や、外部相談窓口の設置支援、逆パワハラに関するハラスメント防止研修の実施が可能です。「現場でのコミュニケーションに不安がある」「組織内の信頼関係を見直したい」と感じている管理職の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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