メンタルヘルス向上を目指す職場の次なるステップ
長期的な職場改善と継続支援の実践方法
前回の記事(中小企業が取り組むメンタルヘルス対策の最前線)では、中小企業の管理職に欠かせなくなるメンタルヘルス対策について解説しました。
しかし、「メンタルヘルス対策を始めたけれど、効果が続かない」「一時的に改善しても、また元に戻ってしまう」――こうした悩みを抱える企業は少なくありません。

短期的な取り組みで成果を感じられても、職場全体で継続的に支援を行わなければ、メンタルヘルスの改善は一過性で終わってしまいます。これから求められるのは、組織文化として根付かせる「次なるステップ」です。
この記事では、長期的なメンタルヘルス向上のために職場全体でできる具体的な方法をご提案します。
ステップ1:メンタルヘルスを「経営課題」と位置づける
まず大切なのは、メンタルヘルスを「個人の問題」ではなく「経営課題」として扱う姿勢です。
- 離職防止
不調による離職は採用コストの増大につながります - 生産性向上
社員が安心して働くことができれば、集中力やチーム力が高まります - 企業価値の向上
働きやすい職場は採用力の強化にも直結します
経営層が「職場改善=企業の未来を守る投資」と捉えることが、継続支援の第一歩です。
ステップ2:日常のコミュニケーションを見直す
長期的な改善には「日常の小さな積み重ね」が欠かせません。
- 声かけの習慣化
「お疲れさま」「ありがとう」といった承認の言葉が、職場の雰囲気を変えます - 1on1ミーティングの導入
定期的な対話の場を設けることで、早期にサインを察知できます - 傾聴の姿勢
アドバイスよりも「聴く」ことを重視し、心理的安全性を高めます
こうした小さな改善が、職場文化を大きく変える力を持っています。
ステップ3:研修と学びを継続する
単発の研修で終わらせず、定期的に学びの場を設けることが重要です。
- 管理職向け研修
部下の変化に気づき、適切に対応する力を養います - 従業員向けワークショップ
ストレスマネジメントやセルフケアの方法を実践的に学べます - 全員での振り返り
研修後に「実践できたこと」「難しかったこと」を共有し、改善につなげます
継続的な学びが「知識を行動に変える力」を育みます。
ステップ4:仕組みとして「継続支援」を行う
職場改善を持続させるには、仕組み化が欠かせません。
- ストレスチェックの活用
年1回の実施にとどまらず、結果を職場改善に反映する仕組みをつくります - 相談窓口の設置
社内外に気軽に相談できる体制を整えることが、不調の早期発見につながります - 人事評価への連動
メンタルヘルスを意識したマネジメントが評価される仕組みにすることで、管理職の取り組みが継続されます
ステップ5:働き方の柔軟性を高める
メンタルヘルス向上には、働き方そのものの改善も必要です。
- リモートワークや時差出勤
多様なライフスタイルに合わせることでストレスを減らします - 休暇制度の充実
有給休暇の取得促進やメンタル不調時の休職制度を整えることが安心感を生みます - 業務の見直し
業務量の偏りや長時間労働を是正することが、最大の職場改善につながります
ステップ6:経営層と従業員が一緒に進める
継続的な支援を実現するには、「上からの指示」ではなく「一緒に作る」姿勢が大切です。
- 経営層のメッセージ発信
トップが「メンタルヘルスを大切にする」姿勢を示すことが信頼につながります - 従業員参加型の改善活動
アンケートや意見交換を通じて現場の声を反映します - 小さな成功体験の共有
「残業が減った」「チームが協力しやすくなった」といった実感が継続の原動力になります
継続支援で築く理想の職場環境
メンタルヘルス向上は「一度やれば終わり」の施策ではなく、長期的に職場全体で育てていく取り組みです。
- 経営課題として位置づける
- 日常のコミュニケーションを改善する
- 学びを継続する
- 仕組みとして支援を行う
- 働き方を柔軟にする
- 経営層と従業員が一緒に進める
これらを積み重ねることで、職場は単なる「働く場所」から「安心して力を発揮できる場」へと変わり、働く人と組織の未来を守るメンタルヘルス向上への確かな道筋となります。
コーディアルでは、メンタルヘルス対策の継続支援をトータルでサポートしています。職場改善の具体的な方法や継続的な取り組みについて、ぜひお気軽にご相談ください。
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