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コーディアルブログ

2018-11-19

建設現場のメンタルヘルス対策

「建災防方式健康KYと無記名ストレスチェック」
これは建設現場で実施するメンタルヘルス対策です。
法令によって求められるメンタルヘルス対策は建設現場の特性を踏まえると十分ではありません。法令の取り組みにこれらを連動させて進めることが建設業のメンタルヘルス対策として重要です。
 
建災防方式健康KYとは・・・
職長(監督者)から各作業員に対し、睡眠、食事、体調について3つの問いかけを行うことで日々の健康状態を把握しようとするものです。
 
例えば、1、昨夜はよく眠れましたか?何時間くらい眠れましたか?
    2、食欲はありますか?何がおいしかったですか?
    3、体調はどうですか?調子が悪い所などはありませんか? 等
 

 
健康KYを行ったところ、体調がすぐれない、眠れていない等心配なことがある場合は監督者は現場所長等へ報告をします。
報告を受けた現場所長は専門の相談機関等へ連絡を行ったり、「睡眠スコア」を使用して詳しい体調確認を行います。
 
無記名ストレスチェックとは・・・
法定のストレスチェック制度において使用されるストレスチェックツール「職業性ストレス簡易調査票(23項目)」を無記名で実施、その回答を集団分析することによって職場の環境改善につなげていこうとするものです。
この無記名ストレスチェックは法定のものと違い、個人へのフィードバック(結果の通知)は行いませんが無記名で実施することで、各労働者が自分のストレスに向き合うきっかけ作りにもなります。
 

健康KYは個人の気づきと対処、無記名ストレスチェックは組織の環境改善を目的としています。
単なるメンタルヘルス対策にとどまらず労働災害防止を目指し、安全衛生管理の一環として実施することが重要です。

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