「体の健康診断と同じように、キャリアの定期健診を受ける機会を持ちましょう。」

セルフキャリアドックの“ドック”は人間ドックの“ドック”と同義で、従業員のキャリア形成を支援するためにキャリアコンサルティングを受ける機会を会社が設ける仕組みの事を「セルフキャリアドック」といいます。

具体的には働く人が主体的に自分のキャリアについて考えて、今後どのような人生を送るのか、そのために必要な知識やスキル、経験などを確認することで理想的な人生を目指します。
効果としては仕事に対するモチベーションアップ、生産性向上、離職の抑制と言われていますが、私個人としては「自己の確立」ができることだと思います。

キャリアコンサルティングではこれまでの人生を振り返って楽しかったこと、やりがいを感じたこと、ワクワクしたことなどをじっくりお話ししてもらいます。カウンセリングをする中で気づきを促し、自分を把握し、出来れば行動に移すことで今後の人生を開拓します。

これは、ある小学5年生にキャリアコンサルティングをしたときの話です。
その子は中学生になったら吹奏楽でフルートをしたいという夢がありました。
どうしてもフルートがしたい！必ずフルートになるためにはどうしたらいいか。
一緒に考えて、情報を集めました。すると、その中学校では
（１）経験者であること
（２）自分の楽器を持っていること
（３）オーディションに受かること
これらの課題がクリアできればほぼ間違いなく希望のパートに入れるということが分かりました。

それから、その小学生はこれまでのお年玉で楽器を購入し、フルートのレッスンを受けるようにし、入学前までには2曲披露できるようになりました。
そして2年後、憧れの吹奏楽部でフルートを担当することができ毎日練習に励んでいるようです。

キャリアの相談というとこれまでは就職活動をしている人がするものというイメージがありましたが今では仕事をしているビジネスパーソンや学生さんも多くの方が受けられます。
その時が来て慌てるのではなく、早めに方法や手段を準備できると理想的な人生により確実に近づくことができますね。